前回の続きです。映画についての感想です。
12月22日 ”アバター ウェイ・オブ・ウオーター” 12月26日 ”Dr.コトー診療所” 12月28日 ”ラーゲリより愛を込めて” を見ました。
”Dr.コトー診療所”については前回書き記しました。今回は残り2作について書いていきたいと思います。今回はネタバレなしです(ちょっとあるかも)。ご安心を。
”アバター ウェイ・オブ・ウオーター”
素晴らしい映像でした。おそらく現段階での最高峰だと思われます。サウンド的にも素晴らしいものがありました。奪われるのは「目」か「心」か。今回のアバターのキャッチコピーです。間違いなく「目」を奪われました。そして「耳」も奪われたと思います。
内容ははっきり言って,私に迫ってくるものはあまりありませんでした。前作が内容的に素晴らしかっただけに,ちょっと物足りませんでした。唯一「おっ」と思ったのは,敵味方お互いが人質を取り合った場面です。敵方の方が先に折れ,人質を解放しました。これは今までに始めてみるパターンでした。大概主人公側が折れるものですからね。(これ次回の伏線かも。)
でもそれでも良いと思っていました。映画における「映像」と「音楽」の占める割合は大きいと思っていましたし,そういうものだと自分に言い聞かせました。
ラーゲリより愛を込めて
ラーゲリとは捕虜収容所のことです。第二次世界大戦後,ソ連のシベリアに抑留された日本兵たちの話です。
先に言っておきますが,私の祖父はシベリアの収容所(ラーゲリ)で亡くなりました。骨は帰ってきませんでした。戦友が遺髪を届けてくれたそうです。墓にはその遺髪が入っています。祖母は4人の娘を抱えて苦労しました。何度か舞鶴にも行ったそうです。
さて”ラーゲリより愛を込めて”です。映像的には特筆すべきものはあまりありませんでした。音楽もそうです。「目」も「耳」も奪われることはありませんでした。しかし「心」は違います。
素直に主人公に感動しました。その仲間たちにも,残された家族たちにも「心」を揺さぶられました。自分もできるならこの人たちのようにありたいと思いました。
見に行って良かったと心から思いました。
映画って
”ラーゲリより愛を込めて”を見て,”アバター ウェイ・オブ・ウオーター”の内容の軽さが際立って浮かび上がりました。
映画は「映像」や「音楽」ではない。 その「テーマ」と「内容」だ!
今回の2作を見て感じたことです。ただ,映像と音楽を否定するわけではありません。映画においてその要素はやはり大きいです。映画館で見るべき映画,DVDで済ませられる映画。その違いはやはり映像と音楽です。映画館で見るのが趣味の自分にはやはりそれらの要素は大きいです。
それでも今回の短い間に見た2作には考えさせられました。やはり映画は「テーマ」と「内容」ですね。