2代目クロがやってきました。1月8日のことです(まったく書くのが遅いですね)。しかしそのおかげで,沈みきっていた我が家に「笑顔」が戻ってきました。今回は2代目クロが我が家にやってきた顛末を書いていこうと思います。2代目もれっきとした保護ネコです(多分)。
2代目クロとの出会い
1月8日,当家としての最後の仕事「町内会総会」を終え,新しい当家にデータの入ったUSBを届けに行きました。その帰りのことです。
小学校の正門前に黒猫を発見しました。その黒猫の存在はその1週間前に,妻から聞いて知っていました。妻は車で小学校前を通ったとき,発見したそうです。妻はそのとき,クロの生まれ変わりか,それとも幻覚を見たのかと思ったそうです。それ以来小学校の前を通るたびに意識してみていましたが,私はそのネコを見かけることはありませんでした。
存在を知って1週間,やっとそのネコを見ることができました。妻が見かけたのと同じ小学校の正門前,緩やかな坂に座っておりました。私はUSBデータを届けた帰り道,徒歩でした。道を横切って近づきます。驚かさないようにゆっくりゆっくりと近づきました。
そしてさらにゆっくりと手を伸ばします。伸ばした指先にほおをすり寄せてくる。よく見ると足にけがをしている。風邪も引いているようです。おそるおそる抱き上げました。逃げようとはしません。
「連れて帰ろう!」
私はそのまま道路を横切り,家に向かいました。
家族との対面
途中二度ほど私の手から逃げようとして地面におりました。でも逃げ去ろうとはしません。結局抱き上げたまま家まで帰り着くことができました。爪を立てることもなく,大人しくやってきました。
玄関先で妻を呼びます。
「こうてもええか(飼ってもいいか)」 OK !
大声で長女を呼びます。
「こうてもええか(飼ってもいいか)」 OK !
「クロでええか (名前は) 」 OK !
と言うことで2代目クロを飼うことになりました。
余談ですが,長女はつい最近,「クロの印象が強すぎて,もうしばらく動物はいい」と言っていました。私の勢いに押されたのかもしれません。
来たときのクロの状態
右後ろ足に大きな傷あり,ほぼ治りかけているけれど,傷跡がひどい。ノミ,シラミ,ダニだらけ。風邪を引いており,よくクシャミをする。目やにがいっぱい。鼻炎がひどく,豚の鳴き声のようにフゴフゴ言っている。ずっと舌を出している。などなどでした。ほとんど動くことはありません。ホットカーペットの上に敷いたペットシーツの上でその日はずっと過ごしました。
翌日動物病院に連れて行きました。足の傷を消毒しようとしましたが,消毒液が痛いのか,暴れてできませんでした。飲み薬で手当をすることになりました。傷自体は治りかかっているけれど,かさぶたを自分で剥いでいるようです。確かに今でも剥いでいますね。ノミや寄生虫駆除の薬を塗ってもらい,鼻炎と目の薬を入れてもらいました。慢性鼻炎でかなり重いみたいです。常に舌を出している理由も分かりました。前歯が全部抜けておりました。
ドクターから衝撃の事実を告げられます。「この猫ちゃん8歳くらいです。」マジですか! 私も妻も長女も,子猫だと思っておりました。驚きです。しかしこのような状態で8年を生き抜いた2代目クロ。どんな生活を送ってきたのでしょうか。クロの生活を想像するとき,悲しいものがありました。
ちなみに先代クロがやってきたとき,妻と語った会話が,「もう大分年なんだろうな,もうながあないけん,大事にしたろな。」でありました。実際は生後数ヶ月でありました。ネコの年齢は分からないものです。
ちなみに2代目クロには,マイクロチップも,飼われていた形跡もありませんでした。
2代目クロを迎えての我が家
8歳にしては小柄なネコです。我が家に来た当初はずっと元気がありませんでした。ペットシーツ上からほとんど動くことはありませんでした。ソファーの下に隠れることはありましたがね。来客時1回,妻が掃除機を稼働したときに1回。計2回です。5日目ぐらいから元気が出てきたようです。あまりシーツ上から移動することはありませんが,食べ物をねだってこたつの上を移動したり,私の膝の上でくつろいだりするようになりました。ちょっと安心です。
よくクロを3人で囲んで眺めています。これネコにはプレッシャーになってよくないのは分かっておりますが,だめですね。「分かっちゃいるけど止められない」です。みんなクロを見ながら「笑顔」になっています。久しぶりに我が家に笑顔が戻りました。
P.S 初代クロのことを「先代」と呼ぶようになりました。
訂正
後日動物病院で見てもらったところ,4歳くらいだそうです。右の歯と,左の歯の歯石が全く違い,綺麗な方で判断すると,8歳ではなく,4歳くらいだろうと言うことでした。謎めいたネコであります。