つれづれ日記

讃岐うどんツアー 久しぶりのライフワーク

2月28日,讃岐ツアーに行って参りました。昨年9月に続く讃岐ツアーであります。5ヶ月ぶりの讃岐ツアー,久しぶりのことであります。

実は2月16日に行く予定で,ホテルも予約しておりました。がしかし,2代目クロの「ネコ白血病」発症のため,全ての予定をキャンセルしました。

Dr.からは「余命一週間」と言われましたが,治療の甲斐あり(先生,ありがとうございます),ちょっと元気になりました。2代目クロの調子が少し良くなったので,取りやめていたツアーに出発することを決意しました。

私の最初の讃岐ツアーは18年前までに遡ります。私のとって讃岐ツアーとは,讃岐うどんツアーでありました(最近はちょっと変わってきています。)。

初めての讃岐うどんツアー


私が讃岐うどんに狂ったのは18年前に遡ります。そのとき初めて行なった「讃岐うどんツアー」,ただひたすらに讃岐うどんを食べるためだけのツアーでありました。

きっかけは,単純に讃岐うどんを食ってみたいというだけでありました。うまいうどんを食うには,どうすれば良いのだろう。取りあえずネットで調べてみます。
当時はそれほどネット情報はなかったように思います。が,いろいろ調べました。その中でたどり着きました。「さとなお」様の「さぬきうどんをChain Eating!」です。今読んでもグッときますね。すぐに讃岐に向けて出発したくなります。

以後私は「さとなお」様のファンになりました。「さとなお」本名を「佐藤尚之」様と言います。私は彼の「不定期日記」が大好きでした。
ネットに書かれた,「さぬきうどんをChain Eating!」は後に本として出版されます。その名も「うまひゃひゃ さぬきうどん」であります。
これ名作です。私にとっては,「恐るべき讃岐うどん」以上に影響を受けた本であります。

この本,実は私,3回購入しました。別に大ファンだから,本棚に3冊並べていたわけではありません(好きですけどね)。

その理由は長男にあります。なぜか長男はこの本を大好きでした。長男は知的障害を伴う自閉症児でありました。療育手帳A1,最重度知的障害者です。

 長男の噛んだ痕 違う本ですけどね



なぜかこの本よく噛むんですよね。歯形だらけになっていました。そしてなぜか窓から捨てるんですよね。一時期窓から本や小物を捨てるのが,長男のブームでした。雨の中捨てられて,だめになったのが2回。何なのでしょうね。表紙が気に入っていたのでしょうか。この本が一番被害に遭いました。




困った長男ではありましたが,私大好きでした。まだぽっかり胸の穴が開いております。

3回目購入してからは無事あったはずなのですが,現在見当たりません。断捨離時にかなり探したのですがね。どこに行ったのでしょう。また捨てられていたのかなぁ・・・

それはさておき,「さぬきうどんをChain Eating!」です。
触発された私は,バイクを走らせ,一路讃岐へと向かったのでありました。

当時はカーナビなどございません。ネット情報も今ほどありません。マップル香川(るるぶだったかも)の一枚の地図を片手に,迷いに迷いながら,バイクを走らせたのでありました。当時私はその地図を,「宝の地図」と呼んだものであります。

ヘルメットをかぶり,手にはグラブですから,地図を見るのは一苦労です。
苦労しながら目的の店にたどり着いたときの達成感。
あれ,本当に最高でしたね。
おそらくそれだけでうどんを美味しく感じられたのでしょう。
キャンプの時の飯がやたらうまく感じるようなものだったのかもしれません。

私は思わず叫びました。「うまひゃひゃひゃ〜!」(本,買って読んでください)
 
私の讃岐うどんの古い記憶は,かなりの思い出補正がかかっております。差し引いて考えなければいけませんね。

思い出の中の思い出

あれから18年が経ちました。年3回行っていたとして,50回以上ですか。
最近はそれほど行っていないけれど,初期の頃はいてもたってもいられませんでしたから,もっと行っていることでしょうね。

基本的にはバイクで真っ暗のうちから出発しました。朝の8時過ぎから食べ始め,昼過ぎに讃岐を出発して,家に帰るという弾丸ツアーが多かったです。

それでもほぼ午前中だけで,麺8玉,お揚げ1枚,天ぷら(穴子天を含む)4つ,卵2個を食べることができました。記憶にある最高です。食べる人はもっと食べていますね。尊敬します。

18年前と言えば,「山越」や,「蒲生」が,100円で食べることができた時代です。「池上の留美ばあちゃん」に至っては,70円で食べることができました。古き良き時代でありました。

「須崎」の製麺場所の手前にある小部屋で,コタツに座って食べさせてもらいました。懐かしいなぁ。隔世の感があります。今じゃあり得ない光景です。
「須崎」と言えば,初めて行ったときが「法事でようけ頼まれとうけん,1時間ほどしてきてだ。」でした。強烈に印象に残っています。今でも法事に麺つくいよんだろか。

ずいぶん店も変わりました。「宮武」「あたりや」がなくなるなんて思いもしませんでした。「彦江」が閉店したときの,ショックは忘れられません。私「彦江」のファンでありました。調べてみたら「松岡」までも・・・

思い出にばかり浸っても仕方ありませんね。素晴らしいお店も出てきております。
最近の私は,「うどんバカ一代」と「おうどん瀬戸晴れ」が好みです。

一時期,讃岐うどんツアーは私のライフワークになっておりました。目的はうどんを食べることだけ。文字通りChain Eating!

そんな思いも,さすがに年月の中で,薄まっていきました。今では,「せっかくここまで来ていたのに,もっと他のところも行けば良かった。」というのが正直な思いです。

今回のお店 & 行ったところ

今回のテーマは「徳島県にある『うどんや いのうえ』の実力を知る」です。(不遜ですね。ごめんなさい)。
最近「うどんや いのうえ」でかけうどんを食しました。やや細めの麺で,びょ〜んと伸びるタイプのうどんです。うどんの腰と言うよりも,グニュときてモチッとする感覚を楽しむ麺のように感じます。私このタイプ好きです。
調べてみると,池上製麺所留美おばあちゃんの孫弟子に当たるそうです。がぜん本家讃岐うどんと食べ比べてみたくなりました。と言うことで,控えめな讃岐うどんツアーです。
「がもう」「山越」そして最近一番のお気に入り,「おうどん瀬戸晴れ」の予定でありました。許すなら「うどんバカ一代」もありかと思っていましたが,夜は「蘭丸」で飲みたかったので,可能ならと言うところでありました。

まずは「がもう」です。

開店ややして到着しました。8時40分にはなってなかったと思います。蒲生は8時30分始まりです。結構な行列でありました。平日(火曜日)ですよ。世の中どうなっているのでしょう(人のことは言えない)。

しばらくして,自分の番がやってきました。かけ小とおあげです。かむと前歯にグニュッときて,最後に粘る麺です。私の好みのタイプです。がもうさん,いいですね。
ちなみに私,麺の腰というのがよく分かりません。何を持って腰があるというのでしょうか。未だに麺に腰があるというのは,私にとってはよく分からない表現であります。
それはさておき,がもうです。いいですね。がもうで食べるときは,店の外で食べるようになります。風情があって私は好きです。

がしかし,今回は嫌な思いをしました。たくさんの人が駐車場のまわりで食べていました。そこで食べ終わったおばさんが,車のエンジンをかけました。エンジンをかけたまま出発しません。延々と排気ガスをまき散らします。私は少し離れていたのですが,その車のすぐ横で4人の人が食べておりました。おばさんは車を出すことなく,エンジンをかけたままずっと排気ガスをまき散らし続けました。
私は,すぐ横で食べている4人の人たちに同情しました。わざわざ遠くからやってきた人たちかもしれません。見ていて悲しくなりました。
私が食べ終わり,食器を店に返しに行って,戻ってきても,おばさんはエンジンをかけたまま止まっています。
私が身支度を調えて,バイクで出発したときもそのままでした。

はっきり言います。「私にこれから何があったとしても,あのような行いをする人間にはなりたくありません。」

がもうで食べる人,車の扱い方には注意しましょう。

次いで「山越」です

9時半前到着しました。行列はありません。今日は平日です。世の中こうでなければなりません(おまえが言うな)。「釜玉小」と,「ちく天」と,「ひやあつ(冷たい麺に温かい出汁)小」を頼みました。
安定の釜玉です。なんだか今回は優しさを感じました。嬉しかったです。
そしてひやあつです。実は山越でひやあつを頼んだのは初めてです。いつもはひやかけ(ごくたまにかけ)でした。
激しく後悔しました。「もっと先に食べろよな。」「何回来たんだお前。」はい,30回は来ていると思います。何で今までひやあつを頼まなかったんでしょう。ひやかけよりももっともっと好みです。麺が口の中で動き回るのです。口の中ではねるのです。ああ快感!
次からこれにしようと心に誓いました。

栗林公園 そして その後

50回以上讃岐うどんツアーをしておりながら,栗林公園に来たのは初めてでした。
もったいない人生を送ってしまったと,後悔しました。
これについては,別に記したいと思います。
2時間半ほど,ガイドさんに案内されて,見て回りました。

「うどんバカ一代」悩みましたが,止めました。
自分の行動パターンを変えてみたくなりました。

「蘭丸」にて飲みました。この店好きです。6〜7回お世話になっております。

 We Base高松にて

We Base高松にて宿泊。 場所的に好きです。部屋的にも好きです。ネコが描かれています。シップスキャットだそうです。怪しいネコです。
漫画がたくさん置いてあります。置いてある漫画の趣味,はっきり言って好きです。「不思議の国のバード」6巻まで読んでしまいました。早く寝るべしと思ったのですが,バードの魅力にやられました。
「不思議の国のバード」は現在10巻まで出ております。家に帰って,楽天ブックスで,残り4冊を購入しました。

おうどん瀬戸晴れ 振られる

3月1日です。「おうどん瀬戸晴れ」,今一番お気に入りの店です。開店前に並ぼうと早めにホテルを出て向かいました。
「店主体調不良のため,臨時休業します」の看板あり。ショックです。
今回は初の「釜玉」と,こちらも初の「生じょうゆそのまま」と意気込んでおりました。
誠に持って残念であります。
がしかし,ここは店主様の体調が早く良くなることをお祈りしながら,香川を後にすることにしました。

その後,徳島県鳴門市北灘町で少し休憩した後,「うどんや いのうえ」へと向かいました。

うどんや いのうえ

11:00開店です。開店前に並びました。一番乗りです。やったね。前回「かけ」を食した私は,「釜玉小」と「冷やぶっかけ小」そして「げそ天」を頼みました。「山越」と「瀬戸晴れ」を回ろうとしたのは,その意識があったからです。

自分の好みですから,参考にはならないと思います。「釜玉」については,山越が好みです。「冷やぶっかけ」は,自分的にはもっと伸びるタイプが好みです。ごめんなさい。
量的には,小2玉とげそ天で,お腹いっぱいになりました。お得感があります。

自分は前回食べた「かけ」が好みですね。出汁もいりこがきいていていいです(いりこだけではないです)。麺もビィヨーンと伸びて,グニュと来て,もっちとくる「かけ」がいいですね。
でも暖かい「釜玉」にそれを感じにくかったのはなぜだろうとも思いました。開店直後だったから? もう一度「釜玉」と「かけ」を食べてみようと思いました。

私の家からは結構遠いし,分かりにくい場所にありますが,また行きたいお店であります。

終わりに

かつては香川へ行く イコール 讃岐うどんでした。
今はそれを少し後悔しております。
もっといろんなところへ行くべきだった。
いろんなものを見るべきだった。
いろんな事をするべきだった。

でもそう思えるのも,一時期ライフワークとさえ思えるほど,打ち込んだ経験があるからそう思うのでしょう。

もっといろいろするべきだったという思いもありますが,それでも良いのだという思いもあります。

だって,本当にやりたいのなら,これからまだまだできますものね。
やりたいことができたのなら,それをするまでです。

ABOUT ME
てん坊
てん坊です。まわりを田んぼにかこまれた,田舎に住んでおります。2022年末にリタイアしました。いろいろな思いをゆっくり綴っていきたいと思います。

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