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福島に来ております。しばし南米編は休憩します。

元々旅は好きでした。
メインはバイクキャンプでしたが、三十を過ぎてからは,時々海外にも行きました。
がしかし,土日なし,7:30〜8:30がデフォルトの職場です。
そこで30年以上働いてきました。
残業手当もない超絶ブラックでした。

旅に出たい思いを抱えながら,なかなか叶うことはありませんでした。
昨年末に完全リタイアし,それまでの反動が出ているように思います。
昨日徳島を出発し,現在福島県,南相馬市に泊まっています。
福島「魚食いまくりツアー」のスタートです。

もともとは中国(チャイナ)深圳に行く予定でした。

南米から帰国した私は、続いて中国深圳に行くつもりでありました。
香港往復の航空券を購入し,4泊分のホテルの予約も終えておりました。

がしかし,日本政府の東京電力,福島第1原発Alps処理水の放出です。

それに対して中国政府は
「汚染水」の放出許すまじ。
日本の水産物を全て輸入停止する!
という暴挙に出ました。

全くもって非科学的であり,非合理的であります。
言いがかりとしか言いようがありませんが,
中国は国をあげて,処理水放出に対して,過剰反応を行いました。

正直私は中国の行動を許せません。

予定を全て取り消しました。
中国深圳のホテルの予約はキャンセルできました。
しかしながら,香港往復の航空券はキャンセル不可でありました。
35,000円をドブに捨てることになりましたが,
今の中国に行く気にはなれません。

中国に行くくらいなら,福島に行って魚を食べよう

非科学的な中国のせいで,日本の水産業は打撃を受けています。
バカバカしい。中国なんていけるかい。

そうだ,福島に行こう。福島に行って魚を食いまくろう!
急きょ「福島魚食いまくりツアー」を,思いつきました。

さてどうしましょうか。
あまりにも急すぎたので,はっきり言って戸惑いました。

私の国内旅は基本バイクであります。
福島はバイクで行くにはちょっとばかり遠いです。


そうだ,フェリーがある。
確か徳島から東京行きのフェリーがあったはずだ。

東急フェリー
九州〜徳島〜東京を繋ぐフェリーに乗り込みました。
それが昨日のことであります。

中長距離フェリーにハマってしまいます

狭いながら2段ベッドであります。それを1人で使います。
一部屋にそれが6つほどあったでしょうか。
写真を撮っておくべきだったと後悔しています。
自動販売機も充実です。
カップ麺用のお湯も,アルコール類も,電磁レンジまで完備しております。
一晩飲んだ暮れてしまったのはいうまでもありません。

ちょっとばかりフェリーに感動してしまいました。
気が早いですが,次のフェリー旅を二つほど考えています。

それはそれとして
徳島午前11:20発,東京翌朝5:30着。
私には完璧な時間帯であります。
昨日ゆっくり家を出た私は,
本日早朝,東京〜福島を突っ走ったのでありました。

福島の傷跡にショックを受ける

本来の目的は,福島県で魚を食べようであります。
当然のように,昼・夜と魚を食べました。
それぞれ最高でした。

福島県いわき市「アクアマリンふくしま」の近くで食べたマグロの赤身・中トロ2色丼です。
これだけのために,いわき市にもう一度行っても良いと思える味でした。

夜の南相馬市「居酒屋えん」で食べた戻りガツオも最高でした。
がしかし,こちらは写真に残していません。

その前に見た震災と,原発事故の現場がショック過ぎまました。

津波の被害の大きさ

これは「浪江町震災遺構浪江町立請戸小学校」の写真です。
鉄筋コンクリートの校舎がこうなってしまうのですね。
近い将来南海地震が来ると言われている我が地域も,
人ごとではありません。

幸いこの小学校の被害者は出ませんでした。
日頃から,訓練がよく行き届いていたといいます。
訓練の大切さを痛切に感じます。

ほとんどの児童が亡くなってしまった小学校もありましたよね。

我が地域の訓練状況はどうなのでしょうか。
自分がよく知らないということ自体,心配であります。

津波に被害は強烈でした。
しかしながら,私にもっと迫ってきたのは,原発事故の跡でした。

帰還困難区域 聞いてはいたけれど・・・

双葉町「東日本大震災・原子力災害伝承館」に行きました。
そこで,語り部さんの話を聞きました。
全体会が終わった後で,個人的に話をしました。
その中で,上記の「震災遺構浪江町立請戸小学校」を教えてもらいました。
そしてもう1つ・・・


語り部さんが教えてくれたのは,帰還困難区域でした。


震災前には,ここに人々の生活があったのです。
道が封鎖だけではなく,家が封鎖されている。
これはかなりショックでした。

この先にあえて行ってみました。
その先には4つ角がありました。
4つ角の手前で,警備員さんに止められました。
「この先は帰還困難区域ですから,引き返してください。」
右に曲がると国道に出ることはわかっていましたので,
右にいけないのですかと尋ねましたが,ダメでした。
その場でUターンし,来た道を引き返して行きました。

確かにこれを見にきたのだけれど・・・

私の心に大きくのしかかってきています。
ここに人々の生活があったのだ・・・

ABOUT ME
てん坊
てん坊です。まわりを田んぼにかこまれた,田舎に住んでおります。2022年末にリタイアしました。いろいろな思いをゆっくり綴っていきたいと思います。

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